デジタル採点ソフトは、試験問題の採点を簡略化してくれる便利なツールです。使い方はまずスキャナーでスキャンして、デジタルデータにします。それからそれをソフトに読み込んで、編集した後で採点することになります。こうしたデジタル採点ソフトは操作方法も簡単で、特別な訓練や技能を取得する必要もありません。

それゆえ、導入した後はスムーズに採点作業に取り入れることができます。またデジタル採点ソフトを使う際の設備も、スキャナーやパソコンが職場にあればそれをそのまま使えばいいのでコストもそれほどかかりません。ソフトの種類によっては専用のペンやペーパーが必要になりますが、その程度の出費ですみます。採点後はクラウドにそのまま保存できるので、不要な編集をしなくてもよくなります。

保存した物は状況に応じて再テストを作成したり、平均点を出したりと自由に使うことが可能です。そして採点者同士での共有もそのままできるので、引き継ぎをしたり代理で採点してもらうことも容易にできます。ただし便利なことばかりではなく、問題点も若干ながら存在します。たとえば、読み取りの際に文字化けしてしまうことがあることです。

その場合は読み取りをし直すか、採点者が手作業で直すことになります。さらに電気の供給が止まったりシステムメンテナンスを実施するかとによって、まったく使えなくなることもあります。そうしたアクシデントも込みで利用することになるでしょう。